主にIT業界各社で、退職エントリを書くのがもはや文化になりつつありますね。
Wantedlyとか、その会社の自社HPとかに書いてある社員インタビューとかの数百倍本音が書いてあるし、退職する≒内部の情報を持った人間が客観的な視点で書いた会社の情報なので、その会社で働こうか悩んでいる人にとってはとても有益なのでは?と思い、今回まとめることにしました。
まとめてみると19社分にもなりました。結構あった。集めてみるもんですね。
本当はもっとありましたが、内容がきちんと書かれていて参考になりそうなものだけを選んで紹介します。
IT業界各社の退職エントリを一挙に紹介
会社名と退職理由と記事から分かることをまとめておきます。
Gunosy:自身の変化
データ基盤を整備し、ほぼ全てのプロダクトの開発に携わり、エンジニアリングチームの制度設計、新技術に関するR&Dプロジェクトと事業化判断など、業務範囲が広すぎて超人級の松本 勇気(@y_matsuwitter)さんの退職エントリ。
5年半の濃密すぎる経験が書かれていて、Gunosyのチームに対しての誇りについても触れている。
自分の役割を引き継ぐことができると判断しての転職とのこと。
Fablic:自身の変化
2016年9月に楽天に買収されたフリルを2012年に創業したShota Horii(@shota)さんの退職エントリ。
フリルでの創業から7年間の思い出、楽天で過ごした2年間で感じた楽天の企業文化、自分が本当にやりたいことはなんなのかの話、 新しく創ったサービスの紹介など、堀井さんの考え方が伝わってくる記事。
変化し続けることを是としていて、今回の退職もその一環なのかなと感じました。
リクルート住まいカンパニー:大規模システムへの個人の意思反映
リクルート住まいカンパニーで、インフラエンジニア・スクラムマスター・iOSエンジニアなどの役割を2年半弱担い、SUUMOの開発をしていた方の退職エントリ。10→100フェーズの大規模システム開発の魅力・難しさに関して丁寧に説明されている。
リクルート社自体の組織文化や働き方、そこで得られるスキルや考え方に関して詳細に説明されているのでリクルートに就職・転職を考えている方は必読でしょう。
退職理由は、自分の意思を反映でき、かつハイリスク・ハイリターンな開発をしたくなったことが大きいよう。
メルカリ:企業認知の拡大
22歳に入社してから3年半の開発経験が書かれているshinobu.aab / piece of cake, inc.(@operandoOS)さんの退職記事。
「メルカリの認知が一般に広がったところでやめる」という選択は、0→1の働き方を好む人には多そう。
AnyPay:プロダクトの方向性
paymoを運営するAnyPayで1年半働かれていた方の退職エントリ。
エンジニアがCTOと社員代表の2人しかいない段階でジョインしてからアプリ開発を一手に引き受けた話。最終的にプロダクトの方向転換と組織内で求められる職種と自分の求めるものがズレたため退職。
ビズリーチ:退職理由?
転職サイトなどを運営するビズリーチで4年4ヶ月働いて退職したNaoki Takezoe(@takezoen)さんのエントリ。
Scalaでの開発、オープンソース活動、社外でのイベント開催、書籍や記事執筆、急成長未上場企業のCTOのそばでエンジニアリング組織・プロダクトをみてきたことなど、豊富な経験がまとめられています。
退職理由については言及がない。
はてな:やりたいこと変化
2015年から2年10ヶ月働いていた、株式会社はてなの退職エントリ。iOS・Perlでの開発経験、上場の経験などが書かれている。はてなのWebコミュニティ運営の方法を学べた話など参考になる。
中で働いてみて分かったはてなの良い点がまとめられていて、退職エントリにはてなの採用募集リンクを貼っていることから、かなりの円満退社なのかな。
ブロックチェーン領域に取り組むことになっての退職のよう。
ドワンゴ:自身の変化
ドワンゴで、4年間勤務されていた方の退職エントリ。ニコニコ動画/生放送の配信バックエンドの新規開発からiOSを半分程度フルスクラッチしたという個人の経験と、ドワンゴ社内の働く人の話が興味ふかいです(艦これ別ウィンドウで開いて仕事するとかアリなんだ...)。
10人程度までのチームならほぼ全部レビューする程度には好きです. (引用:転職します | skyplace)
10人弱の他メンバー全員の実装をレビューするってすごい...( ´ v ` ;)
退職理由は、明確にはわかりませんが職種・業種を変更しての転職のようですね。
freee:より魅力的な開発現場
会計ソフトなどを扱っているfreeeで2年半働いていた方の退職エントリ。
Rubyでのサーバーサイド開発をメインに担って、組織の規模拡大に伴って生産性向上の方法に疑問を持ちはじめて退職を意識。
フロントエンドをフルリニューアルするというより魅力的な開発現場に誘われて転職。
Increments:個人開発への注力
https://medium.com/@r7kamura/increments%E3%82%92%E9%80%80%E8%81%B7%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-8ae656a2e2ddmedium.com
Qiitaを運営しているIncrementsでフルリモートで2年ほど働いていた方の退職エントリ。
自身で個人開発しているWebサービスのユーザー・収益増加に伴い、そちらの開発に注力したいという理由で退職。
サイバーエンージェント:やりたい技術領域
サイバーエージェントを退職しました | κeenのHappy Hacκing Blog
サイバーエージェントで2年弱勤めた方による退職エントリ。
2年弱でどのような仕事に取り組んできたのか、アドテクスタジオのエンジニア組織がどんな雰囲気なのかが書かれている。
コンパイラ関連の仕事がやりたくて転職することに。
DeNA:自身の変化
yosuke-furukawa.hatenablog.com
DeNAで自身がやりたかった仕事と、実際にできた仕事について書かれている。
自身のライフステージの変化によって働き方が代わると想定され、退職することに。
LINE:退職理由?
LINEで3年間勤務されたYoichiro Tanaka(@yoichiro)さんの退職記事。
BusinessConnectの構想・可能性の話や、LINE Platformに誰よりも詳しくなった話などが書かれている。
退職理由は書かれていませんが、自分の入社理由となった開発が一段落したことが大きそう。
Amazon:新しい選択
Amazon Web Service Japanで5年間働かれていたShinpei Ohtani(@shot6)さんの退職エントリ。
明言はされていませんが、新しい選択をして挑戦するために退職されたよう。
マネーフォワード:新しい環境
2年勤務したマネーフォワードを退職された方の退職記事。
マネーフォワードでは「しらたま」の開発に従事していたが、自分が欲しいと思えるサービスの開発に誘われそちらにジョインすることに。
カヤック:フリーランスに
20人規模のカヤックに入社してから8年間勤めた方の退職エントリ。
自分が開発に携わったプロダクトが紹介されていて、Webサービスからスマホアプリ、クライアント案件まで幅広く携わっている話が書かれている。
フリーランスとして働くことを決めて退職。
NTT:報酬と社内環境
NTT研究所で6年間働いていた方の退職記事。
NTT研究所での働き方、いいところと悪いところが簡潔にまとめられている良記事。
給料の伸びと社内開発環境の制約の多さをデメリットとして具体的に説明されているし、それが転職理由として大きい。
クックパッド:より強くやりたいことができた
クックパッドで4年弱働いていた方の退職エントリ。クックパッド料理教室の開発、決済基盤の開発・運用などをされていて、サービスの開発から基盤部分の開発まで経験できた話が書かれている。
退職理由は、以前よりも強くやりたいことができ、大きな失敗をできる環境に身を投じるため。
Facebook(Oculus):やりたいことできた
VR界隈で知らない人はいないであろう GOROman(@GOROman)さん。
Facebookの福利厚生の話、自分の会社の社長をやりながらFacebook社員になる、VRに対しての猛烈なのめりこみの話が書かれている退職エントリ。
経験がぶっ飛びすぎてて言葉を読んでいるのに内容に追いつけない。
まとめ
以上、「本音が書いてあるIT業界各社Webエンジニアの退職エントリまとめ」でした。
こうしてまとめて見てみると、本音を書いている人もいれば持ち上げるだけ持ち上げてるなあという記事もあって面白いですね。
会社に不満があって退職している人は実名で大々的に記事を書かないと思うので、退職エントリとして一般の目に触れるのは会社と円満退社した人の情報だけなのかも( ・v・)b
あ、「勝手にリンク貼られて不本意だ!」とか意見ありましたら、即座にリンク消すのでご連絡ください。
では!