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なんでパクツイしてるのか?の答え。パクツイで簡単に儲かる仕組みの闇


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1年前くらいから本格的にツイッター上で活動するようになって、よく見るようになったのが「パクツイ」という現象。

パクツイとは、過去にバズったツイートをそっくりそのままパクって、自分のアカウントでツイートする行為。

https://twitter.com/suzuya_nico_/status/1058309104010051585 (↑2019/11/16に確認したところ、ツイート削除されていました。インプレッションが稼げなくなったらツイートを消していっているのか、通報されて消えてしまったのか。)


ツイッターを始めてすぐの頃は、「パクツイってやっても何もメリットないし、なにが嬉しいんだろ...🤔?」と思っていたのですが、パクツイのうまみと常習化してしまう背景がようやくわかってきたので書いておきます。


パクツイはなぜ常習化するのか?

パクツイする人の背景について - シロクマの屑籠

パクツイが常習化する原因として、目立ちたいからとか、承認欲求を満たしたいのだという指摘が多くされていますが、最近のパクツイの背景には違う構図があるのではと。

パクツイが常習化する原因は簡単で、超簡単に儲かるから

パクツイで儲けを考えているアカウントは、↑こんな感じにバズったパクリツイートに返信する形で自分の運営しているメディア・ブログのリンクを貼り付けます。 (↑2019/11/16に確認したところ、ツイート削除されていました。インプレッションが稼げなくなったらツイートを消していっているのか、通報されて消えてしまったのか。)


ツイッターの仕様で「自分のツイートに対する返信は一番上に表示される」ので、バズったツイートを見たユーザーがそのツイートに対する返信を確認すると、一番最初にそのブログの記事リンクを目にすることになります。

ブログ運営主はブログ記事にアドセンスやアフィリエイトなどの広告を貼り付けているので、バズったツイート経由で流入した記事のPV急増によって広告報酬を得ることができます。


実際、パクツイでどれくらい儲かるのか?

僕が1回だけバズって5,000以上のリツイートを獲得できた時には、そのツイートが想定500円の利益を生みました。その時のバズったツイートとブログのリンクがこちら。(もちろん、こちらはパクツイではありません。)


僕の場合ツイートして3日後に、バズがだいぶ落ち着いてからリンクを貼り付けたのですが、それでも普段500PV/日程度だったのがバズったツイートにリンクを貼り付けただけで5,000PV/日(普段の10倍)となりました。

アドセンス広告をブログに貼り付けておくだけでも1PVあたり0.1円程度の収益が見込めるので、ツイートのバズからの流入だけで500円が報酬として発生することになります。実際にはアフィリエイトなどもやっているはずなので、もっと収益率はよくなる。


つまり、ツイートをする -> ツイッターのバズ発生 -> ブログ(広告貼り付けたメディア)への流入という流れで、簡単に儲かるわけです。


過去にバズったツイートは数年後に同じようにバズる可能性が高く、自分でツイート内容を考えなくていいから時間もかからない。これを悪用して安易に儲けようとすると「過去バズったツイートのパクツイ→ブログ記事貼り付け」という行為が横行します。

僕の場合は5,000リツイートで500円程度の利益しかありませんでしたが、もっと効果的にやればバズりそうなツイートに早期にリンクを貼り付けることで、そのツイートからのブログ記事流入だけで1~3万PV以上が獲得でき、それだけで1,000~3,000円の稼ぎになるわけです。

数年前に誰かがツイートしてバズったツイートをコピペしてツイートするだけなので、作業時間1分もかからずにアルバイト1時間分の広告収入を手に入れることができるというわけですね。この仕組みを知ってしまえば、欲深い人がパクツイに手を染めて常習化してしまうのもうなずけます。


パクツイしているサイトはどれくらい儲けているのか?


実際に、パクツイ常習犯としてネットでも晒されているサイトがあるのですが、そちらのサイトがパクツイ経由でどの程度のPVを得て、どの程度の収益を得ているのか。(該当のサイトのPVが伸びるのは本意ではないのでリンクは載せません。「パクツイ サイト」とかでググれば出てくると思います。)

Similar WebというサイトのPV数を概算予測できるツールを利用して該当のサイトの数値を確認すると、月間85万PV程度ということがわかりました。

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Similar Webの数値は予測でしかないので、ズレが発生していることも考慮すると月間60万PV〜100万PV程度だと考えられます。

流入経路を確認すると、ソーシャルとリファラルが大部分を占めていることがわかります。ソーシャルはTwitter、リファラルは相互リンクを貼りまくって流入を稼いでいることが予想できます。

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流入がソーシャルとリファラルに偏っているということは、基本的にはパクツイのみによって流入を稼いでいるといってよいでしょう。

上述したように、Adsense広告とアフィリエイトリンクを貼り付けると1PVで0.1円~0.3程度の収益が見込めるすると、パクツイだけで月間10万円~30万円程度の収益をあげていることがわかります。


さらに、ツイートの時間が「xx:00」で1時間ぴったりになっていることから、パクツイ元のツイートの選定→パクツイをセット→ツイート→バズったら→リンクを返信に貼り付けるという操作を自動化している可能性が高いと考えられるので、ほぼコストはなく収益を得ているということ。

以下の記事に書きましたが、ブログ記事の自動投稿、ツイート検索、定期ツイート、ツイートの自動化などは比較的簡単なプログラムで実装できます。


パクツイの被害者は誰か?

パクツイをされることによって、元々のツイート主は損しているという指摘は確かにそうなのですが、最も損しているのはパクツイを目にしてブログにまで誘導されてしまったツイッター民ではないかと思っています。

不要な情報に大事な時間を奪われているわけですから。

あと、「これパクツイですよー!」って正義感振りかざしてパクツイ指摘している人がいますが、彼らが一番時間を無駄にして損しているのではないかと。わざわざツイートの文章でツイッター検索して、パクツイかどうか判断してって作業してますからね。何の得もないのに。


まとめ

以上、パクツイで儲かる仕組みの闇と被害者の話でした。

背景にある仕組みを理解することってほんと大事。


では。