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ネット全盛の現代において読書の意義と方法を見直す『読書する人だけがたどり着ける場所』


齋藤 孝さんの『読書する人だけがたどり着ける場所』を読みました!

最近よく本を読むようになったのですが、読書に関する本って読んだことなかったなぁと思って手にとってみました。


明治大学文学部教授の齋藤 孝さんによる読書の意義の指摘、具体的にどんな本をどうやって読むとよさそうかの提案がされている本で、自分の読書方法を見直すことができました( ・v・)


読んで印象に残った点


参考になった点をまとめておきます!!


読書の意義

本書の中では、読書の意義は「知を深めること」にある。と指摘されていました。

知を深めるということはどういうことかというと、自分の専門分野以外の領域に関しても知識を広げ、それぞれの分野を繋げてより深い考察をしていくこと。

この考察をすればするほど、新しい知識や出来事に関して疑問や驚きを持つことができるようになる。

その結果、さらに知識欲が刺激されて知識が広がり深まっていく。


そして、その知識の広がりと深まりが人生を豊かなものにしてくれる。一度しか出会えないかもしれない出来事や知識に対して、様々な角度から味わうことができるようになる。それが読書の意義であると。


この指摘は面白いなと。

ぼくは高校の時の国語教師に、「国語の勉強においては、文章の生まれた時代背景・著者の状況も含めて思考をめぐらせれば、その一つの文章からより多くのことを学びとることができる。」ということを言われて、そこから国語の勉強や読書が楽しくなっていった経験がありますが、それに通ずる指摘。



どう本を読むべきか

本書で紹介されていて、いいなと思った読書方法。今後の読書で実践していこうと思った読み方が以下。

①何かの領域の本を読むときは、その関連書を同時に4冊読む。
②読みながら気になった関連情報を調べて知識を繋げる。
③自分の状況、今後活かせる考え方・行動はないか書き出す。
④書いてある内容を予測しながら読み進める。


①何かの領域の本を読むときは、その関連書を同時に4冊読む。

何かの本を読むときには、その本の知識領域の本と関連している本を4冊は読むこと。

たとえば、日本の幕末〜明治維新期の明治維新に関しての坂本龍馬の歴史小説『竜馬がゆく』を読んだら、幕末の時代を時系列に沿って何があったのかを説明した『幕末史』、竜馬とは逆の立場にあった会津藩の立場から状況を描いた『ある明治人の記録 改版 - 会津人柴五郎の遺書』を読み、日本語堪能な異国の文化人からみた当時の揺れ動く日本の情勢と文化を描いた『一外交官の見た明治維新』、現代から見た世界史の中での明治維新の位置付けの考察『明治維新とは何だったのか 世界史から考える』などを読む。


この読み方ができれば、さまざまな立場から「明治維新」という一つの分野を考察することができるようになり、その一つの事象からより多くのことを学ぶことができるようになる。


②読みながら気になった関連情報を調べて知識を繋げる。

「本に書かれている内容の時代の社会・文化・価値観・日常生活・技術を調べながら、文章を読み進める。」という方法は、灘中学校の伝説の国語教師橋本さんの『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業にも通ずるものがありますね。


ネットでググったり、先述したように関連書を同時に読むことで、自分の気になった疑問を知識に繋げ、知識を広げ続けていくことができる。

この本の読み方ができれば、「一から十を知る」ができるようになりそうですね。


③自分の状況、今後活かせる考え方・行動はないか書き出す。

これはすでに僕もやっていますが、やはり大事だなと。

読書をする時には、その読書を通して学んだこと・知ったことを通して、今後の生活で活かせることを書き出していく。


この「読書中に次の行動を書き出すことの重要性」に関しては、前田 裕二さんの『メモの魔力』でも指摘されているところですね。


④書いてある内容を予測しながら読み進める。

本を読み進めていく時に、次にどんな展開になるか、どんなことが指摘されるかを予測しながら読み進めていくという方法も紹介されていました。

この方法はとてもいいなと。

歴史小説を読むにしろ、プログラミングの技術書を読むにしろ、その本に書かれている内容を予測しながら読むことで、自分の予測と書かれている内容が違った場合に「なんで違ったのかな?」「おお〜!そう考えるんだ!」と、楽しみながら読書することができる。


結果的に、読書中に多くの発見をすることができるし、感情が伴うことで記憶にも残りやすくなる。

ぼくはこれまで実践したことがない読書方法ですが、今後やっていきたいなと思いましたね。



紹介されていて読みたいと思った本たち

最後に、本書の中で紹介されている本の中で、読みたいと思った本たちをまとめておきます!


『風姿花伝』 世阿弥

世阿弥が後継のものに向けて書いた秘伝の書。

能を通して観衆をよろこばせることができなければ伝統を断ち切ってしまうかもしれないという状況の中で、自分の後継のものにだけ伝わるように秘伝の情報としてまとめた書であるとは知りませんでした。


『日本思想全史』清水 正之

古代から現代まで、日本人はどのような思想を持って生きていたのかが紹介されている本。

自分の今の思考方法はどんな変遷を持って生まれているのかを知るために読みたいと思った本ですね。


『旧約聖書を知っていますか』阿刀田 高

旧約聖書に関して、かいつまんでわかりやすくまとめてくれている本。

存在自体は知っているけど、何が書いてあるのか知らない旧約聖書に関して、まずはつまみ食い的に知れたらなと思って読む。


『五輪書』宮本 武蔵

『五輪書』は中学生のころ剣道をやっている時に読みましたが、その時は書かれいてる内容のほとんどが理解できませんでした。

剣術の方法に関しての考察の部分だけ読んで他の部分は読み飛ばしていたので、改めて読み返したいなと。


『マクベス』 シェイクスピア

シェイクスピアの文章は、いつかは読みたいと思いつつ人生でまだ読んだことがないんですよね...。

名作は歴史を超えて名作だと言われるけど、何が名作たらしめるのか。そんなことを考えながら読みたい。



以上、これから読みたいなと思った本たちでした!時間つくって読むぞ〜( ´ v ` )



まとめ

以上、『読書する人だけがたどり着ける場所』の書評でした!

今後読書する時は、上で紹介した4つの読書方法を実践してみようかなと。


自分の読書方法に関して考え直すことができる良い本でした〜。


読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)
齋藤 孝 (著)
SBクリエイティブ (出版)
2019-01-08 (発売日)


では!