今日会社で先輩に、日本の現状と今後の方針をまとめている経済産業省の資料を紹介されました。
「経済産業省の資料とか普段読まないし、いい機会だな!」と思って読んでみましたが
- なんで最近の若者ってお金ないの?
- 日本ってどんな問題に直面しているの?
- 日本って今後どうすればよりよい生活送れる国になっていくの?
ということをざっくりと理解できました。
経済産業省・各方面の優秀な起業家の方々がまとめた資料なので、この機会に読めてとてもよかったです( ´ v ` )ノ
読んだ記事は以下。
メモがてら概要をまとめて書いておきますね。
日本の時代背景と現状
日本の時代背景と、現状は以下のような特徴的な状況にある。
- ①少子高齢化トレンド ⇄ シルバー民主主義(医療費介護費が子供若者への投資より優先 →学力低下・貧困→子育て遅れ→少子化→...)
- ②昭和が生んだ就業構造の限界
- ③組織コミュニティから個人コミュニティへの移行
①少子高齢化トレンド ⇄ シルバー民主主義(医療費介護費が子供若者への投資より優先 →学力低下・貧困→子育て遅れ→少子化→...)
少子高齢化によって、高齢者の数が圧倒的に多く、得票数も多いために現行の選挙システムでは高齢者優遇の政策を選択せざるを得なくなってしまう。そして、日本は借金を抱えている負債国家でもあるので、高齢者への介護・医療費用負担と借金返済だけでほとんどの予算を使い切ってしまう。
その結果として、子供を産み育てたい家庭への金銭的サポートは後回しになってしまう。
(画像:不安な個人・立ちすくむ国家)
所得が低く金銭的なサポートが受けられない家庭では、子供の教育への投資額も下がってしまう。
(画像:不安な個人・立ちすくむ国家)
そして悲しいことに、その結果として子供の教育機会が限定され、学力の低下が起こり、学力が故に非正規雇用など低賃金での待遇を受けることになり、子供への教育機会がより限定的になっていくという悪循環に陥ってしまっている。
(画像:不安な個人・立ちすくむ国家)
母子家庭の貧困・子育て年齢の遅れ・少子化は複雑に絡み合った社会現象であり、何か一つ特効薬があるわけではない。この問題に取り組むべきだった団塊ジュニア世代の時期にこの問題を棚上げし続けてきたことで、少子高齢化はより一層深刻になってきている。
②昭和が生んだ就業構造の限界
昭和が生んだ就業構造には、はっきりとした正解モデルがあった。
それは、「大企業に入り、家庭とマイホームを持つ。つらい仕事にも耐えて昇進を重ね、定年まで働いて定年退職して余生をのんびり過ごす」というもの。
このモデルを支えたのが、
- 一社に勤め上げるという就社の価値観
- 終身雇用制度(転職は一般的ではない)
- 年功序列制度(時間に対する報酬)
という独特の制度。
これらは、産業が安定的に成長しており、労働集約的に仕事を進めることができた時代には絶大なる効果を発揮したが、その振り戻しとして現代の高利益事業を生み成長させる足かせとなっている。
③組織コミュニティから個人コミュニティへの移行
会社で大半の時間を過ごし、人生の大部分が会社のコミュニティによって支えられていたために安定的で情報は会社やマスメディアから受信するだけでよかった時代から、会社で働く時間は限定的になり、企業やマスメディアのコミュニティ・情報よりも自分のフォローしているSNSのコミュニティや情報を重視し、情報を自由に発信し、選択的に受信するような個人コミュニティへと移行してきている。
個人コミュニティはそれまでの組織コミュニティに比べて自由である。だが自由であらゆることが自己責任であるために、個人は不安定でどこか不安を感じてしまっている。
不安な個人が集まる個人コミュニティから、安定して安心できる組織コミュニティに振り戻るのか、自律した個人の集まるコミュニティが形成されるのか分岐点にある現代。
日本の解決するべき課題
現状の「就業構造」「シルバー民主主義」「少子高齢化トレンド」「子供/若者への教育不足」を現状のまま放置すると、以下の問題が生じうる。
- ①ハイテク産業→海外流出
- ②ボリューム産業→外資産業によって自動化・効率化
- ③労働集約産業→ボリューム産業が労働集約に流れ、低賃金化
①ハイテク産業→海外流出
上で述べたように、「高齢者への介護・医療支出 > 子供・若者への投資」となっているため、若年家庭の子育ては苦しく、学習機会は限定され、高度技術を有した若者は育ちにくい。
また、優秀な技術者の海外への流出が進み、日本国内への受け入れ制度の充実が遅れ、海外高度技術者の流入の減少。
結果として国内のテクノロジー産業が縮小傾向に悩む。
②ボリューム産業→外資産業によって自動化・効率化
少子高齢化によって産業の担い手(労働力)の減少が進む。上記のように国内にとどまる優秀な高度技術者が限定され、海外からの流入も進まないことから外資産業による国内産業の自動化・効率化が進んでいく。
硬直化した労働市場/労働制度によって、各産業で人材の移動が進まず、慢性的に労働人員の不足が発生する産業は縮小していく。
また、働く意欲ある高齢者は増える一方で、高齢者の労働機会の整備が進まず、高齢者の就業機会は不足する。
③労働集約産業→ボリューム産業が労働集約に流れ、低賃金化
上記のように硬直化した産業で固定的な能力のみ有した労働者が、定年間近になって就業機会を無くし、労働集約産業への流入が進み産業従事者の低賃金化が進む。
母子家庭・低学歴家庭への金銭的サポートの後回し→若年家庭の貧困化→子供の教育機会の現象→低学歴化...の悪循環がより一層進行する。
日本の解決するべき課題を解決する方針
「どのように日本の課題を解決していくことができそうか?」
その大方針は、落合さんの日本進化論・日本再興戦略が詳しいので、そちらをぜひ読んでみてください。(まとめる気力が尽きました...)
まとめ
以上、「お金ない!結婚できない!勉強しない!貧困の悪循環にある日本と今後の大方針を政府資料から読みとく」でした!
政府の資料って、普段考えないけど自分の生活に間接的かつ長期的に関わってくる問題に関して、データありで簡潔に解説されてるし、定期的によみたいなと思いました( ・v・)b
今すぐ自分ができるのは、自分の時間の使い方を変えることくらいなので、まずは自分が高度技術者になれるようにコツコツ頑張ります〜。
では。