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【書評】発想のタネが紹介されている大前さんの新著『デジタルシフト革命』を読んで


大前研一さんの『大前研一 デジタルシフト革命 ―アマゾン、グーグルも実践「ゼロからイチ」を生み出す「11」の発想法』を読みました!

1冊が98ページ程度になっていて、一般的なビジネス書の1/2程度の文字量ですが長ったらしく解説があって何が言いたいのか分からないビジネス書よりは簡潔にまとまっていて良いなと思いました。

内容としては、ここ20年くらいで急速に進んでいる技術革新とそれにともなう事業や組織のあり方の変化、ビジネスマンは仕事に望む上でどのような思考方法でいるべきなのか、その方法論が簡潔にまとめてある。

簡単に印象的だった箇所をメモしておきます。


読んで印象に残った点

参考になった点をまとめておきます!!


21世紀末の国・地方・個人の力関係の逆転

21世紀末(1980年ごろ)までは、国 > 地域 > 個人の順で影響力を持っていて、個人のできることは限られていた。その状況が変わってきたのは1980年ごろのインターネットの普及が始まってから。最近では、イタリアは国家の財政が聞き的になっている中で、パルメザンチーズなどの特産品で1000億円以上売り上げをあげている地方都市も多く存在する。また、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾス、アリババのジャック・マーなど卓越した一個人が地域経済を再興するほどの事業を創出するなど、個人の影響力が急拡大している。


この指摘は近年よく言われていて、確かにそうだよなと思わされる指摘でした。それまでの力関係が崩れる(逆転する)ということは、それらの関係性も変わってくるはずで、国から個人(IT大手企業)に対しての規制強化など動きがでてきている気がします。

www.virtual-surfer.com


知識と経験の価値の逆転

インターネットが普及して誰でも簡単に知識を得られるまでは、知識を得ることが難しかったために知識を獲得するだけで価値を生み出すことができた。しかし、だれでも簡単に知識を獲得できるようになった現代においては知識よりも自分でやってみて手に入れた経験の方が重視されるようになってきた。


この指摘は納得感が高かったです。

ユーザーに話を聞いて彼らが本当に求めているものをサービスの利用状況を通して仮説検証し続けている中で得た知見を持っているスタートアップで働く友人の話。企業のSEOコンサルをして企業からどの程度の金額を得ているのか、その契約形態はどの程度なのか、企業は何を価値と感じて契約に至るのかの話。など、その人が経験を通して手に入れた情報は、知識として獲得しようとしてもネットや本には出てこない生の情報で、その情報を持っているのは価値があるなと。

たとえばSEOのコンサルとして企業に入って何の数値をどの程度あげればどの程度の金額を得ることができるか、企業内部のオンライン施策としてどのような打ち手があるか、広告媒体ごとにどの程度の広告予算でどの程度の効果が見込めるのか、などのデータを持っていれば、個人でSEOコンサルとして働くことや、複数企業がどんな課題に直面しがちなのか共通項を見出してマーケティングツールを企画することができるかもしれません。

誰でもアクセスできる知識から合理的に考えられる取り組みは誰でも着手することができるから過当競争になって利益を生みにくい。一方で、自分や業界に深く入り込んだ人しか知らない経験から導き出される取り組みは、他に真似できる人が少なくて競争率が低くなって利益を生みやすい。


まとめ

以上、『大前研一 デジタルシフト革命 ―アマゾン、グーグルも実践「ゼロからイチ」を生み出す「11」の発想法』の書評でした!

薄い本でしたが、思考を発散させることができる良書。


大前研一 デジタルシフト革命 ―アマゾン、グーグルも実践「ゼロからイチ」を生み出す「11」の発想法 (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書)
大前研一 (著)
プレジデント社 (出版)


では!