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就活生は読まないと社会人になって後悔する?!『ポスト平成のキャリア戦略』書評


NewsPicksの佐々木さんと株式会社JBIC IG Partners代表の塩野さんによる共著『ポスト平成のキャリア戦略』を読みました!

どのようなキャリア観を持って仕事に臨むべきか、どのように自分の生き方を選択するとよいか、年代別に具体的な行動レベルで説明されている良書でした。特に就活生など自分の人生を長期間見直す時間のある人は読んでおかないと損かと。業界分析とかも大事だけど、日本の時代観とこれからの社会でのキャリア観を持つことができるので。

僕も社会人2年目の今のタイミングで読んでよかった。本当は大学生のうちに読んでおきたかったけど...。

読んで印象に残ったことを簡単にメモしておきます!


読んで印象に残った点

自分の生き方、働き方を考えていく上で、参考になった点をまとめておきます。


コスト削減の時代だった平成

平成は、それまでの工業化に伴う経済成長では売上拡大・規模拡大がよしとされたのと反対に、コスト削減して利益率を高めていくことが良しとされた。その結果、節税や赤字事業の清算など守りが得意な会社員が活躍しやすかった。

その結果、挑戦して大失敗した経験のない役員が多数生まれ、失敗を許容しながら新規事業を作っていくことができる人材がほとんど育たなかった。また、会社内の評価の仕組みとしても、大きな挑戦をして失敗して失脚するよりも、失敗せずにコツコツと働くことが評価されたと。


「早く小さく何度も失敗することで、大きな成功を得やすくなる」という考え方が機能しなくなると失敗ができなくなる。失敗しないから学ぶこと・成長することも限定される。結果的に個人としても、個人の集合の組織も成長しない。という悪循環に陥ってしまったのが平成の特徴。

平成の次の時代には、「この分野に関しては〇〇さん」とバイネームで認知されている人材か、失敗をしながら事業を創っていくことができる人材が求められる。そのために自分のキャリアを創っていく必要があると。


危機意識とハングリーさとノーブル

本書の中で、ハングリーさ(野心的に挑戦し続けること)とノーブル(高潔な品性)を兼ね備えた人材が日本には必要だという言及がされていました。現代の多くの日本人は野心的に挑戦することはしないし、高潔な品性を持っているわけでもない。でも、戦後の盛田昭夫さんや松下幸之助さんや本田宗一郎さんはハングリーさとノーブルさを兼ね備えていた。

この違いはどこから生まれるのか?

その違いは「危機意識と当事者意識」の差にあるのではないかと。戦後の復興で自分が寝ていると日本の発展が遅れてしまうということを本気で信じ、自分が日本の発展のために働かなくて誰が働くのかと。そのような危機意識が持ちにくいのが現代の日本。

そもそも現代の日本では、何もしなくても五体満足に給料をもらいながら安全に暮らせるし、美味しいご飯は食べられるし、何不自由なく生きていける。大天国日本になってしまっているから、多くの日本人は危機感を持つことが難しいと。

また、企業レベルでもFacebookやAmazonのミッションに比べて、日本企業のミッションが世界の問題に対して向いていないという指摘もされていました。


確かに、大天国日本で何不自由ない時代に生まれた身からすると特に挑戦することの必要性は感じないですね。別に挑戦しなくても生きていけるし、自分のミッションとかなくてもサラリーマンとして給料もらえるし。危機意識を持ちにくいが故にハングリーさも持ちにくい状況は、日本で暮らしている以上は変えにくい事実ではないかと。


マークザッカーバーグのオススメの23冊

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(画像:マーク・ザッカーバーグ | Facebookニュースルーム

本著の中で、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグが自身も所属するブッククラブで紹介した23冊の本に関しての言及がありました。

マーク・ザッカーバーグがお勧めする本ってどんな本かなと思いましたが、こちらがその23冊。

『歴史序説 イブン=ハルドゥーン (著)
『The New Jim Crow Michelle Alexander (著)
『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源 ダロン・アセモグル (著), ジェイムズ・A・ロビンソン (著), 鬼澤 忍 (著)
『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史 マット・リドレー (著), 大田直子 (翻訳), 鍛原多惠子 (翻訳), 柴田裕之 (翻訳)
『最底辺のポートフォリオジョナサン・モーダック (著), スチュアート・ラザフォード (著), ダリル・コリンズ (著), オーランダ・ラトフェン (著)
『国際秩序 ヘンリー・キッシンジャー (著), 伏見 威蕃 (翻訳)
『ピクサー流 創造するちからEd Catmull (著), Amy Wallace (著), 石原 薫 (翻訳)
『サピエンス全史 ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳)
『ウィリアム・ジェイムズ入門―賢く生きる哲学 スティーヴン・C. ロウ (著), Stephen C. Rowe (原著), 本田 理恵 (翻訳)
『科学革命の構造 トーマス・クーン (著), 中山 茂 (翻訳)
『Dealing with China Hank Paulson (著)
『無限の始まり : ひとはなぜ限りない可能性をもつのか デイヴィッド・ドイッチュ (著), 熊谷 玲美 (翻訳), 田沢 恭子 (翻訳), 松井 信彦 (翻訳)
『暴力の人類史 スティーブン・ピンカー (著), 幾島幸子 (翻訳), 塩原通緒 (翻訳)
『ゲノムが語る23の物語 マット リドレー (著), Matt Ridley (原著), 中村 桂子 (翻訳), 斉藤 隆央 (翻訳)
『権力の終焉 モイセス・ナイム (著), 加藤 万里子 (翻訳)
『On Immunity: An Inoculation Eula Biss (著)
『世界の技術を支配する ベル研究所の興亡 ジョン・ガートナー (著), 土方 奈美 (翻訳)
『The Three-Body Problem (Remembrance of Earth's Past) Cixin Liu (著), Ken Liu (翻訳)
『ヤバい社会学 スディール・ヴェンカテッシュ (著), 望月 衛 (翻訳)
『The Player of Games (Orbit Books) Iain M. Banks (著)
『Orwell's Revenge: The 1984 Palimpsest Peter Huber (著)
『エネルギーの不都合な真実 バーツラフ・シュミル (著), 立木勝 (翻訳)
『儀式は何の役に立つか―ゲーム理論のレッスン マイケル・S‐Y. チウェ (著), 安田 雪 (翻訳)
(引用:Twenty-three books Mark Zuckerberg thinks everyone should read | The Independent

人類史・テクノロジーの歴史・社会問題に関しての本が多め。僕は『サピエンス全史』『ヤバい社会学』しか読んだことありませんね...。

サピエンス全史はめちゃくちゃ面白かったです。『銃・病原菌・鉄』と並んで人類が技術を活かして進化してきた歴史を学べる良書。


年代別に具体的に必要な経験

20代、30代、40代のそれぞれの年代別に、どのような経験を積んでおくと良いのかという言及がされていました。

20代の僕は、自身に対しての投資を積極的に続け、自分の人生のミッションとなるような領域を探す。そして、どこの国でも働けるように海外人材とのコミュニケーション能力も鍛え、できればリーダー経験を積んでおくことが大事とされていた。

リーダー経験とは具体的には、チームのそれぞれのメンバーが仕事に求めていること、何を楽しいと感じるのかを知り、チーム全体で成果を出すために動いて成果を出すという経験。この経験があるかないかで、その後に選べるキャリアの選択肢の幅は大きく変わってくると。

会社で全然リーダーとして働けていないし、自分の人生のミッションもないし、海外の人材と一緒に働くこともできない状況なうなので、徐々に仕事で意識していきたいですね。


年代別に紹介されているので、30代の人も40代の人も一読してみると参考になります。


まとめ

以上、NewsPicks Book『ポスト平成のキャリア戦略』の書評でした!

自分のキャリアを考える上で参考になる部分も多く、今後会社で働き、機会選択する上で何を意識するべきか考えさせられました。とりあえず自分に必要な経験をまとめて、会社でできる経験と副業や個人で週末にできる経験に振り分けることから始めようと思います。


ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)
塩野 誠 (著), 佐々木 紀彦 (著)
幻冬舎 (2017/12/27)


では!