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紹介したくないけど「あの花」ファン必読の本を見つけてしまったから書いとく



「あの花」や「心が叫びたがってるんだ。」のファンで、岡田さんって誰?という状態の人は『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』というを本を読むといいです。この本を読んでからあの花を観直すと、作品が心に染み渡る浸透度合いが変わってきます。


昨日、『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』というを本を読みました。「あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない。」や「心が叫びたがってるんだ。」などのアニメの脚本を務めた岡田 麿里さん。彼女がなぜ「あの花」や「心が叫びたがってるんだ。」を生み出すことができたのか、自身の経歴や当時の制作現場の様子、制作中の自身の感情の揺れなどとともに明らかにしていくという内容でした。


「花咲くいろは」と「心が叫びたがってるんだ。」は観たことがなく、「あの花」だけ観たことがあっただけですが、「あの花」という物語がどのようにして生まれたのか、「第十三章 あの日みた花の名前を僕たちはまだ知らない。」で書かれている内容を読むと、心が震えるものがありました。

岡田さん自身がこれまで自分の中だけで持ち続けていた秩父での過去と家族との関係性。それを受け入れきれていない状況を自分では嫌というほど認識できていながら、それでも正面から向き合うことは怖い。「あの花」を通して過去の自分を投影した作品を表現しようと思い立ったものの、自身の実家がある秩父という地域にスポットライトが当てられ、ましてや自分の実家がアニメのモデルにされることによって、過去の自分にも焦点が当てられることになる...。


「あの花」を一つのアニメ作品として観ていた僕は、じんたん含む超平和バスターズがめんまの死を通してそれぞれ罪の意識に苛まれ、その罪の意識から逃げるようにそれぞれが会うことを避けていたが、罪の意識を生み出した当事者めんまの存在によって再度集まる。そして徐々にお互いのわだかまりを解いていく罪の意識の克服のアニメなんだな〜。と浅い解釈をしていました。

この本を読んで「あの花」というアニメは一つのフィルターでしかなくて、そのアニメの誕生に関わった人たちの思いや、アニメを通して何を伝えたかったのかを知ろうとすることで初めて、そのアニメが単なる創作物ではなくて血の通った物語として感じられるんだなと。


本の終盤で、アニメを通して岡田さんと母親とのやりとりが変化した話、母親との会話を通して、「心が叫びたがってるんだ。」の順と母親とのやりとりを想像するという箇所がある。そこでは、アニメでの世界と現実での世界を行ったり来たりしながら自分や周囲の人やアニメのキャラクターを客観視している岡田さんがいて、現実の自分を客観視し、アニメのキャラクターを主観的にイメージできるからこそ、人々の心に訴えかける作品を生み出せるんだろうなあと。


学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで
岡田 麿里 (著)
文藝春秋 (2017/4/12)


岡田さんの脚本作品たち。


花咲くいろは シーズン1
主演) 伊藤かな恵, 小見川千明, 豊崎愛生


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。シーズン1
プロデューサー) 清水博之, 山本幸治, 齋藤俊輔, 尼崎紀子


心が叫びたがってるんだ。
監督) 長井龍雪, 主演) 水瀬いのり, 内山昂輝, 雨宮天


では。