今回は「深センに興味があるけど行ったことはなくて、どこに何があるのか?どう行けばいいのか分からない。」というエンジニアの方向けに、エンジニアが深センに行ったら訪問したい場所をまとめておきます。
深センに関しての日本語の情報を見つけることができず、事前に調べるのに苦労したので参考にしてみてください。
そもそも深センとは?
深センは、中国の広州地方にある都市であり、1980年以降の鄧小平の方針によってハードウェア製品の生産拠点として発展した都市。华强北(Hua qiang bei)一帯に東京秋葉原の電気街のような大規模な工業部品・電子部品市場を作り、製造受託を加速させた結果、ファーウェイやテンセントのような中国を代表する企業を生み、「ハードウェアのシリコンバレー」としての地位を獲得している。
エンジニアが深センで訪問したい場所まとめ
それでは、エンジニアが深センで訪問したい場所を紹介していきます。
华强北(Hua qiang bei)
深センの電子部品市場となっている地域。华强北は各種メディアで紹介される際に、よく画像付きで紹介される場所ですね。電子製品が密集して所狭しと売られている様子が印象的です。ハードウェアエンジニアであれば一度は訪問して、その熱気を感じてみると良いかと思います。
ここ华强北にどのような部品・製品が多く売られているかを観察することで、深センのハードウェア会社がどの地域に向けてどのような製品を売ろうとしているのかを知ることができます。
今であれば、南アフリカを中心としたアフリカ地域に対してスマートフォン、テレビ、モバイルバッテリーを販売するために、モニターやモーター、バッテリーがよく売られているようです。
华强北の駅を出てすぐ見つけることができる電子部品を多く販売している华强电子世界。
コンピュータの基盤、USBの部品、ケーブルなどあらゆる電子部品が販売されています。
安価に製造されたスマートフォンも改良されたスマートフォンも売っています。
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スマホケースの山もありました。
华强北の美食広場ではローカル料理を食べることができます。
これで7元(≒110円程度)。唐辛子が入っていて見た目以上に辛かった。
福田(Futian)
深センの中心地域。大きなショッピングモールや、博物館や図書館、美術館もあります。深セン産業博物館では、深センがイノベーションとして成長するまでの軌跡や近年発明された製品やサービスの紹介がされていて、美術館では中国のデザインがどのような変遷をたどってきたのかが展示され、各種イベントなども開催されているようです。
深セン産業博物館の外観。入場料金は無料で、深センの産業の歴史を知ることができます。
入ってすぐの様子。近年発明された製品やサービスの展示。
深センの成長がどのような変遷をたどったのかの説明。立体的な地図になっていて視覚的にイメージがしやすいです。1986年からの歴史が紹介されていて、工業都市としての歴史はまだまだ浅く、急速に発展した若い都市であることが分かります。
「深センをどのような都市にしていきたいか?」来場した人がポストイットに書いて貼り付けられるようになっています。
各フロアの案内をする役割のオブジェの構造が塔のようになっています。なぜこのような形になっているのか?
<画像>
5階から9階は塔のようになっていて、先ほどのオブジェの形の意味が分かりました。
このように、館内の各種設計に工夫を感じられて面白いです。
现代国际大厦(xian dai guo ji da sha)の入り口にあるスターバックス。コンセントがあったので、充電難民になったらここで充電すると良いかと。
南山(Nanshan)
深センのベンチャー企業が数多く拠点を構えていて、深センの実質的な中心地域となりつつある場所。テンセントや百度(バイドゥ)やZTEのオフィスビルや深セン大学もあります。
テンセントのオフィスビル。
テンセントやZTEや百度(バイドゥ)のオフィスビルの近くに深セン大学もあります。
まとめ
以上、エンジニアが深センに行くなら訪問したい場所でした。
この記事で紹介した場所以外にもエンジニアが行くべき場所は多いので、ぜひ色々な地域に足を運んでみてください。
「1ヶ月離れていれば全然違う都市になっている」と言われるほど変化が早いので、毎年行っても毎年違った技術トレンドやサービスを感じることができるかと思います。
僕は今回の訪問が初めての深センだったのですが、深センがなぜこのような急速な発展を成し遂げられているのか。今後どのような都市になっていくのか。今後も1年に1回は訪問して変化を感じ続けたいと思います。
では!