アリババが買収した盒馬鲜生(フーマーションシェン)というOMOスーパーに行ってみたら色々と凄かったので、そのまとめを書いておきます。
盒馬鲜生とは?
2016年3月にアリババから165億円程度の資金調達を行い、現在は事実上のアリババの支配下企業となっている盒馬鲜生は、アリババのニューリテール戦略の一環となっているOMO(オンライン・マージ・オフライン)スーパー。
アリババCEOのジャック・マーが出演しているこちらの動画で様子がわかります。
盒馬鲜生の様子レポート
今回の中国旅行中に、杭州にある盒馬鲜生に行ってみました。
店内に入るとすぐ、生きた魚介が所狭しと生簀に入れられていて、強烈な魚介系の香りに出迎えられます。
中には死んでる魚もいましたが、ご愛嬌ですかね。
店内にはフードコートのような場所もあり、ここで購入した食材を調理してもらって食べることもできます。
日本料理も売られていました。この店舗の近くに日本人街があるわけでもないので、とりわけ日本人に向けての販売というわけではなさそうです。日本食は一定のニーズがあるのかな。
オンラインでの注文が入れば、バッグに商品を詰めて上のベルトコンベアーを通して配送担当の手元に届けます。店舗に陳列された商品を配送する方が、商品の在庫管理・商品の配送効率化をする上で適しているのかな。
会計は無人でQRコード決済で対応しているようです。
基本的には店内での決済は全てアリペイを利用することを前提に設計されているのですが、政府の指摘もあって現金対応できるようにもされたようです。店内の隅に現金とQRコードを交換してくれる場所がありました。
まとめ
アリババのECを始めとしたオンラインだけの市場は既に飽和状態に近づいてきていて、今後はいかにオフラインでのユーザー接点を増やしていき、オフラインでの接点もデータ化してオンラインサービスに流したり、オンラインサービスのユーザーをオフラインでも取り込んだりする流れを加速させることを目論んでいます。
アリババの経済圏はどこまで拡大していくのか、中国での生活はどこまで便利になっていくのか、今後のアリババの動向から目が離せません。
中国に行く機会があれば、盒馬鲜生は一度は行ってみるべき場所だと思います。
では!